「息子さん、天才ですね!どうやったら塾なしで合格できるんですか?」
ありがたいことに、周囲の方からそんな風に言っていただけることがあります。でも、近くで見守ってきた親としての実感は少し違います。息子は決して「天才肌」ではなく、どちらかというとコツコツ進む「努力型」。中だるみもしましたし、勉強よりゲームや友達との遊びを優先したがる、ごく普通の男の子でした。
1. 「勉強への抵抗感」をゼロにする先取り学習
まず大きかったのは、勉強に対して「嫌なもの、難しいもの」という先取りの壁を作らなかったことです。 息子は保育園の低学年から算数に触れ、年長さんになる頃には意味も分からず九九を暗唱していました。すると周囲の大人が「すごいね!」と褒めてくれます。この「自分はできる」という自信が、小学校の授業での積極性に繋がりました。 授業で習うときにはすでに理解できているので、自信を持って手を挙げる。その成功体験がさらに意欲を育む。「抵抗がないうちに、遊びの延長で始めておく」ことのメリットは計り知れません。
2. 勉強を「親を独り占めできる特別な時間」にする
家事や仕事で忙しい毎日ですが、子供が勉強している時は、私たち親も邪険には扱いません。一生懸命頑張っている姿を見れば、自然と応援したくなります。 100点のテストを嬉しそうに持ってくる息子と一緒に喜んだり、隣に座って一緒に問題を解いたり。息子にとって勉強の時間は、親の注目を集め、特別な時間を共有できる「かけがえのないひととき」だったのかもしれません。勉強が、親子の絆を深めるコミュニケーションの手段になっていました。
3. 「親を超える」というゲーム感覚の体験
中学受験のレベルになると、親でも頭を抱える難問が出てきます。解説を読んでも分からない時、私は正直に「これ、お母さん(お父さん)にも分からないや。難しいね」と伝えました。 すると、子供の心に火がつくようです。身長が伸びて親を追い越すのを楽しみにするように、勉強でも「親を超えたい」という本能的な欲求が湧いてくるのでしょう。 息子が解けた時に「すごいね、教えて!」と頼むと、「しょうがないな〜」と得意げに教えてくれる。この「親に教える」「親を超える」というゲーム感覚の楽しさが、高いモチベーションに繋がったと感じています。
最後に:オンとオフの切り替えを大切に
わが家では5年生までは「平日は勉強、土日は全力で遊ぶ」というルールを徹底していました。息抜きがあるからこそ、平日の集中力が保てたのだと思います。
勉強は、努力が目に見える形で返ってくるリターンの大きいものです。合格した今でも、息子には自宅で勉強する習慣がしっかりと根付いています。
特別な才能がなくても、環境と関わり方次第で、子供は自ら伸びていく力を秘めています。この記事が、教育に悩むどなたかのヒントになれば幸いです。一緒に頑張っていきましょう!
